2015年4月に第7期服部奨学生となった東京大学工学科研究科機械工学専攻修士2年の浅井 詢吾さんにお話を聞きました。

服部奨学金を知ったきっかけ
7年前に、母親から「この奨学金、応募してみない?」と教えてもらったことが服部奨学金との出会いでした。服部奨学金の指定大学でもある東京大学への進学を志していたため、月額10万円の給付型奨学金はとても魅力的でした。
服部奨学金の選考を振り返って
待合室で緊張しながら自分の名前が呼ばれる瞬間を待っていました。いざ、面接が始まり「面接の入退室のマナーを学んでおけばよかった」「面接の練習をしておけばよかった」などの後悔が頭に浮かびつつも、選考委員の方の質問に対して、一生懸命に応えました。応募の合格を知ったときには、喜びの感情とともに、服部奨学生の一員になることができることを誇りに感じました。
大学生活では
入学した東京大学で工学を中心に勉強を続け、学部4年のときにさらに研究を続けたいと思い、院への進学を決意しましたが、大学院進学の試験に合格することは叶いませんでした。それでもなお、進学への思いは強く再度の受験を検討しますが、次の受験まで半年という長い期間に空いてしまいます。試験の勉強に充てるだけでなく、何か有効に過ごすことはできないかと、服部国際奨学財団に相談しました。そこで、「留学に挑戦したら?」というを言葉をかけてもらいました。留学という選択肢は、これまで考えておらず、とまどう一方で、留学する上で必要な時間と服部奨学金という私費留学を賄う費用があることを再認識します。留学を決意し、カナダのトロントで半年間の留学をしました。多民族国家であるカナダで、多様な文化を教授しながら学びを続けました。留学から帰国後の大学院入試試験に無事合格し、修士課程に進むことが出来ました。研究過程で様々な人と出会う機会が多いため、留学で多様なバックグランドを持つ人との交流をした経験が役立っています。
服部奨学金に応募する高校生へ一言
応募の際には、鎧をかぶったような自分を強く勇ましく見せるのではなく、ありのままの自分、等身大の自分を見せることが大事です。
服部国際奨学財団は、月額10万円の給付型奨学金で大学生をサポートします。
インタビューは、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、オンラインで実施しました。(2021年6月)